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むしろ鋭くなった。
彼女は再度、言った。
「見ましたね」
彼女の迫力に、僕は言い訳をするのを諦めた。
諦めるしかなかった。
ていうか、諦めないと殺される気がした。
でも、でもである。
これは僕が悪いのだろうか。
僕はただ、日常という名の非日常に飛び込もうとしただけだ。
そうしたら、本当の意味での非日常――つまり、この場合は彼女のすけすけ黒パンティーだ――があっただけなのた。
黙考するに、これは不可抗力である。
彼女が屋上にいるのを予測できたか。
彼女のスカートが風で舞うのを予測できたか。
彼女のパンティーを見てしまった僕が悪いのか。
否。断じてそれは否である。
僕は悪くない。
だから僕は、全力で言い訳をすることにした。
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