出会い

2/3
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
私の名前は原琴葉(はらことは) 今まで彼氏がいた事なし。 友達も…あんまりいない …と、とにかくそんな高校3年生です。 キーンコーンカーンコーン ~3年生新学期~ 「ねぇねぇ、隣のクラスに転校生来たらしいよ!」 「ホントに?見に行こう!」 「うん!かなりのイケメンだってさぁー」 「まじでー!?」 ダダダダー 私「転校生かぁ…。」 キャー (そんなに人気があるのかぁ。) 遠くから叫び声が聞こえる。 私は授業の準備を始めた。男運がないから、あんまりそういうのは気にしないようにしているけど、そうもいかない時もある。 「ねぇ、琴葉も見に行こうよ!」 これは友達の悠紀(ゆき)けっこうイケメン好き。 私「いいよ~。悠紀見ておいでよ。」 悠「なんで~ほら、いこいこ!」 私「ちょっ…」 腕を引っ張られ、無理矢理見に行く事になった。 「かっこいいねぇ~!」 「ねぇ~。清水高次(しみずこうじ)くんって言うんだって。」 「名前までかっこいい~」 悠「やっと見えた…。人多いね。」 私「うん。多すぎ」 悠「うわぁ!確かにかっこいい~」 私「うん…。」 確かにかっこいい。長いふわっとした髪、ぱっちりとした目、たっかい身長、バレー選手くらいある。その証拠に入り口に頭がぶつかってる。一言も話さないクールさ。誰から見ても完璧な人。 私「水泳やってそうな肩。」 悠「えっ?」 私「あっ、ううん。何か困ってない?」 悠「これだけ人がいたらね…。」 私「戻ろっか。」 悠「うん。」 教室に戻る時、一瞬だけど目が合った気がした。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!