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―――翌日【何か豪華な部屋】
「ハイネリス…だったか?改めて自己紹介しておこうか。私はヴィオレット、この怪盗団のオーナーだ」
女性は黒地に紫のフリルと薔薇の付いたドレスのようなものを着用し、綺麗な模様のティーカップで紅茶を飲みながらそう言った。
俺の前にも同様のカップに紅茶が注がれている。
一口飲んでみると…甘いこと甘いこと!
この人は甘党だと確信した。
「えっと…ヴィオレット…様?」
「なんだ?」
「あ…いえ、何でこんな俺を雇って…」
「……一番の決め手は眼鏡だな」
「え?」
「さて、仕事の話といくか」
あ…話逸らされたし!
眼鏡が俺を雇った理由とか訳わからん!
「…聞いているのか?ハイネリス」
「へ?」
「……」
に…睨まれた…殺気を感じますお母さん。
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