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「えぇー皆さんはこの高校の生徒という自覚をもって行動するようにお願いします。そして……」
ふぁあああ
長い。長すぎる。絶対30分は話していると思う。お陰で緊張して眠れなかった分一気に眠気がおそってくる。
周りをみてもまじめにこのながーいお話を聞いている優等生さんはそういない。
大抵の人が寝てるかあくびをするか話している。
でも……ここがあたしの新たなスタートライン。
高校生になった……あたしの。
「美菜行くよー」
「はーい待って!」
ようやく入学式も終わった。
不安だったクラスは幸いなことに中学校も同じだった莉恵と同じクラスだった。
中学校は5クラスしかなかったけれど流石は高校。8クラスもある。あたしのクラスは1年4組だった。まぁ1/8の確率で莉恵と同じクラスになれたのはすごくついている。
「クラスどんなメンバーかね?」
余裕そうな笑みを浮かべる莉恵に対しあたしは緊張でガクガクだった。
こう見えてあたしは人見知りが激しい仲良くなってしまえば問題ないのだが……
ねぇこの時のことよく覚えてるんだあたし。だって……
歯車がくるいだしたのはここから
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