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「入るよ?」
莉恵に目線で肯定をあらわす。
ガラガラ
みんな一瞬だけあたしたちを見ると直ぐに会話に戻っていた。
ガヤガヤと早くもうるさい。
周りを見ていると同じ中学のメンバーで固まっているようだった。
あたしの中学の人は知り合い莉恵と知り合いの男子二人位のようだ。
「ねぇどこに座ればいいかな?」
みんな席が分からず突っ立ってるため通路がせまい。
「そうだな……」
莉恵が話しかけたとき……先生が入ってきた。
「はい今から座席言うから座ってね」
あたしの担任は大体40代後半といったくらいでその様子も手慣れている。
毎年恒例ともなれば嫌でもなれるだろう。
その先生が次々と名前を呼んでいく。
「じゃあ美菜また後で」
莉恵は名字が朝比奈なためすぐに呼ばれてしまった。
あたしは「篠崎」なため少しまった後に呼ばれた。
あぁ……莉恵と遠いな
「おっ篠崎じゃん」
声の主の方を見ると
「よっ」と片手をあげながらこっちを見ていた。中学で親しい方だった男子。
中島十夜
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