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…唇に、何かが触れた。多分、というか絶対、横山先輩の唇。
身体中が甘い痺れに襲われたような感覚。ふわふわして、よく分からないけれど。
その温もりはすぐに離れてしまった。でも、身体はまだふわふわしていて、心臓も大きな鼓動を響かせている。先輩にまで聞かれそうなくらい。
「嫌か?俺にキスされて、今、嫌やって思った?」
「…嫌や、ない。」
「ほな、ドキドキした?」
「ドキドキ…した。」
「ほな、俺と付き合え。それは俺を好きってことや。」
「僕…横山先輩のこと、好きなん…?」
「間違いないな。」
自信に満ち溢れた笑顔を向けられたとき、更に胸が高鳴って、横山先輩の言葉はほんまなんや、そう思った。
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