捨て猫4

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おまけ ――数日後 そういえば、リョウちゃんは初めての割に落ち着いていたような…。 普通、怖がるもんじゃないのか? …もしかして、本当は初めてじゃないとか? 「アホ、ほんまに初めてや。」 「リョ、リョウちゃん?!」 「独り言やのに普通に口に出す癖、やめた方がええで。」 (俺そんな癖、あったんや…。) 「…章ちゃんが、痛がらへんようにって、一人のやり方教えてくれたから。」 あー、どうりですんなり… 「って、えー?!」 「そういうことやから。」 素っ気なく言うとリョウちゃんはどこかへ行ってしまった…尻尾をピンと伸ばして。あ、これはリョウちゃんが照れたときの癖。 俺の恋人は、すごかった(色んな意味で)。 end.
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