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ここは、メルテリア王都メルクール。
東西と北東、南東には街道が延びており、さらに町の中央にはレビ湖から流れるレメリー川が流れ、自然と運河になっている。
なので商業が盛んであり、北からはムーンダルクの月光石、南はジュブルースのぶどう酒、西は神聖ファルミシア帝国の聖水、東はベールシュタインの銘酒『天使のベール』。
とにかく、大陸中の名産名品がここに集まるのだった。
しかし、逆に言うとそこは軍事拠点としてかなり狙われやすいのだった。
現に西の隣国、ランダインは何度も侵攻してきているのだった。
その王都に急報の早馬は入ったの翌朝のことであった。
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