政治制度

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 スメラミコトと呼ばれる皇帝を頂点とする完全な律令国家です。 (普通、スメラミコトとは長ったらしいのでみんな天上様、主上、お上、天長様などと呼んでいます)  つまり、聖(宗教)俗(政治・軍事)両方の権力を掌握した極めて強大な支配者ということになります。  その下には補佐を行う摂政の宮(せっしょうのみや)がいます。今で言う総理大臣ですね。  さらにその隷下に直接行政を行う『院』(今の省)と呼ばれる役所が置かれ、庁にあたる『寮』、局にあたる『房』が国政を取りしきります。  地方行政はスメラミコトが直接任命する『国司』と呼ばれる長官が各国を統治します。  戦争前の日本でも、各県の知事は選挙ではなく国が任命して派遣していました(官選知事と言います)。そんな感じです。    よって、ある程度の裁量はあるものの税率も刑罰も都の言うとおりにせねばならず、軍事力も治安維持程度しかありません。  ちなみに、本編のヒロイン(と言う割にはチビですが)シンシャの村を襲ったのはこの国司の軍隊です。  民衆の反乱を鎮圧する程度の能力しか無いと言う事ですね。    ちなみにここで言う『国』とはあくまでも地方の行政単位、つまり『令制国』です。  今の日本で言う『県』やアメリカの『州』中国の『省』と同じレベルです。  昔は日本でも『伊勢の国』(今の三重の一部)とか『河内の国』(今の大阪の一部)とか言っていました
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