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『妖変』
獣や蛇、トカゲの類、鳥、魚や虫など本来普通の生き物が、何らかの作用で『妖』に成ることを『妖変』といいます。
獣の類が『妖変』したものを『獣妖』と呼び、鳥が成れば『鳥妖』魚なら『魚妖』、虫ならば『虫妖』と呼ばれます。
(例外的に爬虫類や両生類は『竜変』と呼称する場合がありますが、一般的には『獣妖』の仲間に入れられます)
ただ、前述の通り、なぜそうなったのかはわかりません。
ある程度元になった生き物の姿かたちは残しますが、ほとんど禍々しい成りに変容し、大抵凶暴化し巨大化します。また寿命も延びるとも言われています。
一番最初に登場した『モモフシ』はムカデが妖変した『妖』ですが、体長は十間(18メートル)にも上り掛け小屋など一撃で粉砕、鉄砲の弾も容易に受け付けず、人間を主な餌とする凶暴な怪物に成り果てました。
しかし、知能はムカデのまま、ジャモンの仕掛けた戦術にまんまとはまり、最後は脊椎を切断され絶命しました。
つまり、弱点も元の生き物を継承すると言うことです。
今の章に登場する『レン』は霊長類が妖変した『妖』で、その弱点もジャモンが奴婢らに説明するとおりサルや人に似通っています。
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