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『真妖』
妖変した元の生き物が解らない『妖』をこう呼びます。
なぜならばその姿形、生態すべてが既存の生き物に当てはまらない物が多いからです。
本編で登場し、蜂飼いの村『アオザレ』の住人を食い殺した『ドガ』も巨大な肉塊の様な外見に、本体を地面に隠し、触手だけで獲物をあさるという生態は、およそまともな生き物とは言えません。
また、中には何百年、何千年も生きながらえる『真妖』も居り、人語を解し怪しげな術まで使うものの存在も噂されています。
よってまことの怪物、『真妖』と呼ばれるのです。
大方の説では、産まれながらの『妖』と考えられています。今風に言えば、進化のどの過程にも当てはまらない生物と言えましょうか?
学者や妖撃師の間では、そもそも『真妖』とほかの『妖変』で生じた『妖』とは根本的に違うのではないかと言う者さえ居ます。
ですが、真相は定かではありません。
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