贈る詩

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しばらく ギターを弾いて 一人ため息をついていると… 「ん?…」 何処かで 聴いたことがあるメロディー… 「贈る詩…?」 ずいぶん前に レコーディングした曲だけど 自分達の曲を忘れる訳がない… よくわからず 何処から流れているのかと キョロキョロしていると…… バーンッ…!! ビクッ… え!? 何…? 突然 ドアがすごい勢いで開いて 見ると… 「チームゆず?」 今まで 一緒に ゆずを作ってきた チームゆずのみんな。 「せーのっ」 悠仁の 掛け声でみんなが 歌いだしたのは 贈る詩。 「「「お金もない 時間もないけれど 今日は 君がこの世に生まれた日だから、 今の僕にできる たった一つの贈り物~♪ 君の 心にこの詩が届きますように 優しい笑顔曇らぬように この詩を贈ります~♪」」」 「せーのっ」 「「「岩沢くん、 HAPPY BIRTHDAY!!」」」 「………」 「…あれ… 厚ちゃん?」 反応が無い俺を 心配そうに 覗き込む悠仁。 「うっ… グスッ」 「厚ちゃん!?」 「「「岩沢くん?!」」」 「…びっくりさせんなぁっ… ふぇっ…」 「あわわ…ごめんね? 厚ちゃん…」 「な、んで 謝んだよっ… っ… 嬉しすぎんだよっ… グスッ…」 「へ!?」 「ばか 悠仁っ…」 嬉しい…… ゆずって 二人じゃないんだなって思った… スタッフ、マネージャー… みんな合わせてゆずなんだ!… ♪END♪ 遅すぎるけど HAPPY BIRTHDAY!!
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