毛布

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ウトウト… ふわふわの毛布に包まってウトウトする 12月。 もうすぐクリスマスで 馬鹿悠仁が買ってきた でっかいクリスマスツリーが光って ストーブの上のヤカンの お湯が沸騰してシュンシュンと 音をたてている。 どうせ あいつのことだから クリスマスにツリーの下でキスしようなんて言うんだろうな… なんて思いながらも 確実に意識は遠くなっていく。 あ… 寝ちゃう… 今日、は 悠仁が帰って来るの待って… いようと、思った…のに、な…… ゆっくりと目を閉じた瞬間。 ガチャッ! 「こぉ――――ちゃぁん!! ただいま-!!!」 せっかく 夢の中に入ろうとしていたのに 悠仁のばかでかい声で バチッと目が覚めた。 はぁー… 人の安眠を邪魔しやがって… バタバタッ… ギュッ! 「厚ちゃんただいまぁっ …ってあれ? もしかして寝てた?」 「………」 いつもならぶん殴ってやる所だけど…
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