第一章

2/4
57人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
「やった。」「おめでとう。」「よくやった。」 周りで楽しそうな声が聞こえる。俺は大学に受かったのか。 俺は落ちたはずじゃ・・・ 「・・・・」 夢か。 俺は晴れて大学浪人になったのだ。予備校の申し込みも済ませた。 もうこんな夢を見るのは御免だ。 食パンをかじりながら、テレビをつける。 「女子高生がトラックにはねられるという・・・」 毎日、同じことの繰り返しだ。やれ誰が死んだ、誰が殺したとか何がしたいんだ。 「気分転換に散歩でもするか。」 誰もいない部屋で呟く。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!