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「手加減はしたし…
一発ずつしか殴ってないよ」
「一発ったってよ、鼻の骨折れてんだぞ…。どこらへんに加減したのか聞きてぇわ」
「いーじゃん別に。
生きてるんだから」
怠そうに歩き出した彼の後を追う裕也は詰まらなそうに「…まあな」と頭を掻く。
蓮は屋上のドアを開けると、目線だけ裕也に向けて薄い笑みを作った。
「なに…?
裕也も喧嘩したかった?」
「別に。痛いのやだし」
「ふーん、…なら、
なにしたかったの…?」
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