~白玉楼にて~

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創魔「…朝か。」 創魔は本を読んでいるうちに寝てしまった。 創魔「…。あっ。雷斗どうなった。」 檻の中をみると仰向けでいびきをかいている雷斗がいた。 雷斗「むにゃむにゃ…おはよー」 雷斗がいきなり起きた。 創魔「うぉっ!…お、おはようございます。」 雷斗「なんなんだ、この檻は…んー。だめだ。おでん作った所から先が思い出せない…また裏が出たか…」 創魔「ちょ、ちょ、ちょ、待って下さい。」 創魔は思いがけない言葉を聞いてかなりあせっている。 雷斗「…とりあえず落ち着け。おりの中にいるんだから逃げられないから。」 創魔「…はい。」 雷斗「んと。簡単に説明するともう一人の俺が勝手に出てくる事があるんだよな。俺の能力も使ってるみたい。」 創魔「…二重人格ですか。」 雷斗「そう。腹減った。なんかくれ。」 創魔「…リンゴしかありませんが…」 雷斗「リンゴ!俺大好き。くれ!早くくれ!」 創魔「皮はむきます?」 雷斗「うーん…どっちがいいかな…皮むいたら歯にはs」 創魔「このままあげます。」 雷斗「聞いた意味ねぇじゃん。」 創魔「あなたが遅いからですよ。」 創魔はほほえんで言った。 雷斗(恐い…) それから部屋にリンゴを食べる音がうるさいぐらいに広がり始めた。 創魔「ところで、裏についてなんか知っていますか?」 雷斗「ん?あぁ。喧嘩好きしかしらんな。」 創魔(だからあの一撃をずらせたのか?にしてもヤバいな。) あの時刀は腹に向かって振られた。 でも傷は足だった。 見えないぐらい速い刀を少しだがずらしたのだ。 創魔「帰っていいですよ。鍵ははずしました。」 雷斗「分かった。あっ。お前何回俺に狙われた?」 創魔「数えきれないです。最近増えてきた事ですが…」 雷斗「じゃ、ライバル認定。じゃーなー」 そう言うと雷斗は草むらに入って行きすぐに見えなくなった。 創魔は「なぜライバル認定!?ちょっと待って下さい」等叫びまくってたが結局無視されていた。
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