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創魔「話…思い当たる事は無いよな。」
そう、つぶやいた瞬間押し入れの戸がガタガタ鳴り出した。
創魔「なっなんだ?…紫さん?」
紫「こんばんは。」
創魔「なぜ押し入れから現れるんですかっ」
紫「なんとなく☆」
創魔「なんとなくって…まあいいや。それより話って何ですか?」
紫「えーと、まず聞きたいんだけど、自分が特殊な能力を使える…いわゆる能力持ちって事知ってる?」
創魔「…俺が能力持ち?何夢みたいな事いってるんですか。」
紫「知らないみたいね。じゃあ、まずあなたの能力を説明するわ。」
(この人の言うこと信じて良いのかな…)
紫「やった方がわかりやすいわね。」
そう言うと、空間に穴を開けて中から四角い木材を取り出した。
紫「まずこの木に触って、形が変わるのを頭の中でイメージして。」
…木に触って形が変わるのをイメージするのか。
俺は、目を閉じて頭の中で四角い木材が丸くなるのをイメージした。
すると、手にあった角の感触が無くなった。
そっと目を開けた。
創魔「…………!」
目の前の四角い木材が丸くなっていた。
手で包んでいたのですり替える事はできないはずだ。
紫「本当は、そんなのじゃなくても空間から物を作り出せるんだけどね。」
創魔「こ…これが俺の能力…」
紫「そう。そしてその能力に問題があるの。」
創魔「…どんな問題があるんですか?」
紫「普通の人間はこんな能力を使えない。つまりあなたは異常。このままだとあなたは…後1年ぐらいしか生きれないわ。」
創魔「………!なぜですか?」
紫「この世界と反発してるの。つまり相性が悪いのよ。」
創魔「本当…ですか…。」
紫「本当よ。でも助かる方法はあるわ。その方法を伝えに来たの。」
助かる方法…
創魔「…何ですか?」
紫「あなたと相性のいい世界…私たちの住んでいる幻想郷に住めばいいの。」
助かるのか…とりあえず一安心。
創魔「この世界から消えるぐらいなら、幻想郷に行きます。」
紫「なら、きまりね。あっ、そうだ。これ渡しておくわ。陰明玉と言って、他の陰明玉と繋がって、話ができるわ。」
…陰明玉。
創魔「ありがとうございます。」
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