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幻想郷、夏
非常に威力の強い野分が幻想郷一帯を襲った。
新聞によれば、過去最高の勢力で、各地で家屋や森林の被害が出ているそうだ。
ここ博麗神社でも、かなりの被害が出ていた。
「あたしのお賽銭箱がぁぁぁっ!!」
粉々に砕けた賽銭箱を見て、幻想郷の巫女、博麗霊夢が頭を抱えて嘆いていた。
残念なことに、賽銭箱は風で飛ばされた物で砕けてバラバラ。辺りに小銭が散らばっていた。
「うう…野分が来る前にしまっておけばよかった…」
風が強すぎて賽銭箱をしまうどころではなかったのだ。
そこへ霧雨魔理沙が箒に乗って来る。
「おっ。霊夢のとこもかなりの被害だなこりゃ。」
「魔理沙のとこはどうなのよ。」
「ガラクタが飛ばされたな。ちょうどこんなかんじの。」
傍らにあった鉄パイプを拾い上げる。
「うちの賽銭箱直してくれる?たぶんそれが賽銭箱砕いたと思う。」
「あー悪い悪い。」
悪気が無さそうだ。
「それより、神社の裏の林は大丈夫なのか?前の雷の時に結構大変なことになったろ?紫にも説教くらったし。」
「そうねぇ。妖精どもが一回休みになってないか見く必要があるわね。」
「だったら付き合うぜ。」
「邪魔しないでね。」
霊夢と魔理沙は裏の林に向かった。
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