第2話

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基地内の至る所に亀裂が走り、空気が抜け始めていた。 酸素濃度は生存可能範囲ギリギリまで下がっていた。 崩れ落ちる瓦礫や舞い上がる粉塵に非常灯の明かりは用をなさない。 わずかに残った無事なエリア内の半壊したカタパルトの脱出艇を照らすライトの下に、数名の若いネルフ兵士と鈴原トウジ司令の姿があった。 「司令、早くご乗船下さい!!」 しかし、そんな進言を無視して鈴原司令は動かなかった。 「わしに構うな、お前達から脱出せえ!!」
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