第2話
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「がはっ・・・一発で死ねなかった」 床に喉の奥から込み上げて来た鉄臭い液体を吐き出しながら、自分の甘さを呪った。 「やはり、死ぬのは恐いわ・・・素直に受け入れられんかった」 真っ赤に焼けた鉄火箸を押し付けられているような鋭い痛みが全身を痺れさせる。 「アカン・・・アカン・・・」 痛みを和らげるためにエンドルフィンが大量に脳内に溢れ出していた。
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