男の子の方程式

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"……千歳は…俺が好きな分けないよな…" っと、屋上の角で呟いた… 誰も居ない静かな場所で デカい物体の黒モジャを探しながら 「…何を探しとるとね?落とし物と」 「ちっ…千歳!?」 「んっ?なんね?」 「なっ…何でここに居んねん!?」 「居たら行けんかった?」 「いや、別にそんな事はないけど……」 「なら、居てもよかね」 「おぅ…」 ヤバい 千歳が居る…どないしょ 何話そ…テニス?好きな人? そんな事を考えてたら千歳が話し掛けて来た 「なぁ、白石…」 「んっ?」 「白石は好きな人居ると?」 「えっ……居るで」 「そうか…」 何でそんな悲しそうな顔で言うねん… もしかして千歳は俺の事好きやから? でも、そんな事ないやろ 「じゃ、千歳にも好きな人居るん?」 「えっ…うん」 「誰?」 「………」 「言われへんの?」 「ぅん…」 「…そっか」 千歳の好きな人は俺やないんや…… 一緒に居るの辛いわ… と、思って走って屋上屋を後にした。 *
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