外側、亡命。

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「悪魔って、そんな大袈裟なものは……」 ついてなくもない様な気はするけれど。少し苦笑い。 「僕は和田聖。ひじり、とか、せい、とか呼んでくれて構わないよ。君は?」 「あ、霜嶋優斗。ユート、とか呼ばれてるけど」 初対面に馴れ馴れしくよばれるのはどうもなぁ、と思う。 「うん、やっぱり悪魔の知り合いだよね」 悪魔、悪魔。鼻に抜けるような、あ、と、くま。次第にそれがタクマだということが分かった。あ、の前に小さく、つ、の音が入る。
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