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「僕、月島キルト!
君と同じユニコーン寮の。
君は?
」
尚もにこにこしながら月島キルトという少年はカレンに問い掛ける。
「あ…
カレンです
カレン・シャトーブラン…………」
カレンは少々驚きながらも答えた。
「カレン!
なんて可愛い名前だぁ!
僕のことはキルトって呼んでね?
ねっ?呼んでみて?」
キルトはカレンの手を握りながら迫ってくるので、カレンも素直に言うのがいいだろうと判断したのだろう。
「はい。
キルト…よろしくお願いします。」
微笑みを浮かべてカレンは答えた。
その途端
「か、可愛い……
抱きしめてもいい?」
カレンの返答を待たずにキルトはカレンを抱き締めた。
「きゃぁっ……!
ぁ、あの!キ、キルト…………!!」
驚いて離れようとするカレンの力もむなしく、キルトはカレンを離そうとしない。
そのとき、細くも凛々しい声が響いた。
「先輩……!
何をしているんです。」
その声にキルトは顔を上げた。
「やぁ、セリシー。
君もきたのかい?」
「先輩……
また何をしているんですか。
そのこが困っていますよ。」
セリシーと呼ばれた女生徒がキルトに話しかけると同時にカレンに目線を合わせた。
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