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昨日まで恋愛小説を執筆していた浩一が、今執筆に取り掛かっているのは推理小説。
浩一は静かな畳のこの部屋で、ペンが紙から離れることなく執筆している。
パソコンを使って執筆している作家が多い昨今だが、浩一は違う。
周りが何と言おうが、紙とペンで執筆する男だ。
浩一は、紙とペンで執筆していると、書き直す前の文が消えないから良いのだと言う。
浩一は黒縁のメガネを掛けて、もの凄い早さで原稿を仕上げている。
時計が午後2時を回った頃
浩一は、ようやくペンを置いて眼鏡を外した。
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