第一章:出会い

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今日も学校が終わり、家へと歩く。 人通りの少ない道に来て、望月蓮は盛大に溜め息をついた。 「……疲れた」 たいして何もやっていないのに。 病気と戦っている人が可哀想だと言われたら、蓮には何も反論出来ない。むしろ、自分が病人になりたいくらいだ。 「めんどくさ……」 これから家に帰るのも。 家に帰ってから親にごちゃごちゃ言われるのも。 ──生きるのも。
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