第一章:出会い

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「──にゅん」 動物でも鳥でもない、何かが鳴く声がした。 とうとう思考にまで疲れが出てしまったのだろうかと、蓮は再び溜め息をついた。 「にゅ~ん」 鳴き声が大きくなった。それはたぶん、後ろから。 ──どうする?振り替えるか?でも面倒臭いし…… 考えるのも面倒になってきた蓮は、そのまま歩き続けようとした。が── 「にゅん!」 「うわっ」 顔面に直撃した柔らかい物体。それは蓮からしがみついて離れない。 「何なんだよ…っ!」
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