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「──にゅん」
動物でも鳥でもない、何かが鳴く声がした。
とうとう思考にまで疲れが出てしまったのだろうかと、蓮は再び溜め息をついた。
「にゅ~ん」
鳴き声が大きくなった。それはたぶん、後ろから。
──どうする?振り替えるか?でも面倒臭いし……
考えるのも面倒になってきた蓮は、そのまま歩き続けようとした。が──
「にゅん!」
「うわっ」
顔面に直撃した柔らかい物体。それは蓮からしがみついて離れない。
「何なんだよ…っ!」
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