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巨大な爆発音と同時に起こった地響き。
「さっきから、何なんだよ……!」
──これは絶対夢だ。
早く醒めてくれと願いながら、蓮は前方を見渡した。
爆発音や起こった地響きからして、おそらくこの辺りで何かがあったのだろう。
「……隕石、な訳ないか──って、うわっ!!」
制服が物凄い力で引っ張られ、思わず引っ張られた方向に足を進める。
“あの生き物”だった。
「お前っ……どこ行くんだよ」
──関わりたく、ないのに。
蓮はただこれが夢だと願い続けるしかなかった。
+++++
「にゅ~ん」
連れてこられたのは、近くにある公園だった。
だが、その公園は既に公園ではなくなっていた──遊具は破壊され、木は切り倒されていたのだ。きっと、ここが根源なのだろう。
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