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だからもう一度会い、会って元気になった自分を……生きると決めた自分を見てほしいと思った。
涙を拭くことなく、流しながら手紙を抱きしめて小さく言葉を口にした。
「待っててね、お兄ちゃん。」
その言葉を自分に聞かせたようにもとれた。
これからリハビリを頑張り、いつかはあの人と一緒に居たいと、思っていた。
暗い殻に篭っていた私を、温かな光を射して私を暗い殻から、救い出してくれた。
ベットで涙を流しながら、外を見ると月明かりが綺麗で、雲一つない空が広がっていた。
今まで外の風景を見て、ただうらやましく思っていた。でも今は違う。
今まで見ていた風景一つ一つが新鮮に感じた。私にも外という所にいけるからかもしれない。
ベットの上から壮大な夜空を見ながら、もう一つだけ自分に喝を入れた。
「……頑張る。」
小さく口にしたが、大きく自分の中で残る言葉だった。
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