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だけど、リハビリはとても辛かった。足一つ動かなかった少女の足を少しずつ動かしながら行っていったからだ。
時には自分の足の動かなさに、苛立ちさへ覚えた。
でも少女は毎日、頑張っていた。医師が止めるの振り払い、ただ会いたいという気持ちだけで動かしていた衝動。
その気持ちが段々と変化があった。
全てにおいて、色を取り戻してくれたあの人のおかげだった。
たまにあの人が病院に来ることは会っても、少女は会うのを我慢した。
少女の中で決めていたことがある。会う時は自分の足でリビエラ学園に行き、会うという事。
物影から見ていたこともあるけど、声をかけることはなかった。
リハビリの毎日が続き、やっと歩けるようになった時、少女は思い切って院長室に行った。
ノックをして、室内に入り大きな机の奥に座りながら見つめて来る男性。
「今日は、何のご用かな?」
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