もう一度、会うために…

11/12
前へ
/78ページ
次へ
少女が去って行った病室は、窓が開けられていて白いカーテンが揺れて気持ちいい風が病室に入って来た。 その病室に一人の男性がいた。男性は少女が残したと思われる手紙に目を向け、手に取って中身を開けた。 「………」 手紙を読んで、言ってしまった少女を窓から見ていた。 「そんなに会いたかったんだね。医師としては、見過ごせない事だけど……」 窓辺から、少女が学園に向けて走り出したのを見ながら…… 「後は、篠嵜君に任せるとしましょうか。僕達医療に関わる人としては、親密にはなれませんので。」 少女の手紙をポケットにしまい、学園に電話をするために病室を出た。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1015人が本棚に入れています
本棚に追加