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少女が去って行った病室は、窓が開けられていて白いカーテンが揺れて気持ちいい風が病室に入って来た。
その病室に一人の男性がいた。男性は少女が残したと思われる手紙に目を向け、手に取って中身を開けた。
「………」
手紙を読んで、言ってしまった少女を窓から見ていた。
「そんなに会いたかったんだね。医師としては、見過ごせない事だけど……」
窓辺から、少女が学園に向けて走り出したのを見ながら……
「後は、篠嵜君に任せるとしましょうか。僕達医療に関わる人としては、親密にはなれませんので。」
少女の手紙をポケットにしまい、学園に電話をするために病室を出た。
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