もう一度、会うために…

12/12
前へ
/78ページ
次へ
その人は、この病院内で少女を良く知る人物は、院長だった。 院長は院長室から、リビエラ学園に電話をし学園長に電話をかけていた。 「はい、病院に居た少女がそちらに行ってしまいましたので、詳しくは僕がそちらに着いてからお話しをさせていただきます。 はい……はい、ありがとうございます。私が着いた頃には、その少女も着いていると思いますので、その時は篠嵜君もご一緒にお願いします。はい……はい、失礼致します。」 電話を切り、一息着いて椅子にもたれ掛かる。少女がこんな行動に出るのではないかと思っていたが、本当にするとは思っていなかった。 初めて子供のような行動をとったようにも思えた。だから、少女を見逃したのだ。 「人としては良い事をしたかもしれないが医師としては、いけない事をしてしまったな。………さて、僕もそろそろ学園に行かないとね。」 椅子から立ち上がり、学園に向かうために用意に取り掛かった。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1015人が本棚に入れています
本棚に追加