道で見つけた幼女には油断するべからず

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「ラグナさん………」     「ん?………まあ座ったらどうです?」   アレンを見ると若干顔が暗い事に気付いて、ラグナはほほ笑みながら椅子を引いた。       素直に椅子に座り、紅茶をいれてくれているラグナにゆっくりと話し掛ける。     「君達はこれから人間を襲いに行くんだよね?」   紅茶を差し出して、ラグナは席についてアレンを見た。       「……大きな誤解をしていますね。私達はむやみに人間を襲ったりはしていません。 攻める準備をしている人間達や攻めてきた魔族を倒している内に名が広まっただけです」  それを聞いたアレンは驚きの表情で顔をあげる。       「え………そうなの?」     「ええ、人間の間では何と言われているか知りませんが」   それを聞いてアレンは考える表情で下を向いた。       「俺は………ここにいていいのかな?」     「リリス様はそれを望んでいます。何にせよ決めるのは貴方だ 残るというなら私は貴方の味方ですから大丈夫ですよ」   優しい人だと思った。アレンが城の人から厳しい目で見られている事を知っているんだ。       アレンはゆっくりと紅茶をすすりながら、泣きそうになるのを堪えながら口を開いた。     「ありがとう……ラグナ」     「礼を言う所じゃないですよ」   ほほ笑みながらラグナは答えて、二人はしばらく花畑を眺めていた。
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