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「どうかしたのか?」
しばらく沈黙が流れていたが、ラグナが異常な事態を見兼ねて歩いてきた。
「リリス様が風呂入りたいって言うんだよ……」
ため息をついてシルヴィアがラグナに言った。
それを聞いてラグナは考えるような仕草で顎を触り口を開いた。
「まあいいんじゃないか?アレンという新しい仲間が入ってきたんだし、特別という事で」
「ありがとうラグナ!大好き!」
「ラグナ!陛下に甘すぎるよ!」
ラグナの言葉を聞いて喜ぶリリスと激怒するシルヴィア。
シルヴィアは怒鳴るだけにとどまらず、読んでいる本をラグナに見せる。
「そんな風呂沸かす余裕があったら私にも本買ってよ!いい加減書物何周もして読み飽きてんだよ!」
「一万冊はあるだろう?もう読んでしまってたのか……しかし書物は高いからな」
それを聞いてシルヴィアはさらにヒートアップしてしまう。
「だから無駄を省けって言ってんだよ!風呂沸かす資産があるなら私に書物を買いな!」
「まあまあいいじゃない。お風呂入れるんだから」
風呂に入れるとご機嫌なエルウィンがシルヴィアの肩を叩く。
「あんたは黙ってな!ああもう!いいわよ!」
カンカンに怒ってシルヴィアは消えて行ってしまった。
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