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「ん………あれ?」
目を覚ますとベッドの中におり、カーテンの隙間から入ってくる光を見てアレンは声を漏らした。
昨日はリリスの側で眠りについた筈なのに、目を開くと違う部屋なのに気付いてアレンは飛び起きた。
そして一つの事が頭に浮かび、アレンは部屋を飛び出した。
「リリス………リリスは!?」
廊下を駆け抜けてリリスの部屋の扉を見つけたアレンは、そのまま扉に体当たりするように入って行く。
「リリス!!」
「あっ……………」
部屋に入ると確かにリリスはいた。
しかし、見つめあって動かなくなる二人。
部屋にはシルヴィアもおり、冷ややかな視線をアレンに送っている。
そう………リリスは着替えの真っ最中であった。
風呂の件もあったので、アレンはそこまで取り乱す事はないとパッと目を逸らそうとした瞬間であった。
リリスの顔が真っ赤に染まっていくと同時怒鳴り声が部屋に響き渡る。
「馬鹿!エッチ!変態!!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
部屋にあった花瓶やら枕など様々な物がアレンに投げ付けられる。
アレンは謝りながら必死に部屋を出て行った。
「うううっ…………」
「前は裸見られても平気だったのに……変わったねぇ……リリス様」
顔を真っ赤にさせて息を切らせているリリスを見て、ボソリとシルヴィアは呟いた。
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