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アレンは呆然としながら、先程の騒ぎなどなかったかのように食事をとり始めた全員を見ていた。
「ここではラグナが仲裁に入ったら、喧嘩も全て止めて普段の生活を始めるってルールになってるのよ。
ほら、さっさと朝食食べるわよ」
エルウィンが眠そうに目をこすりながら現われ、アレンにそう言い席に着いた。
「やっぱりラグナの作ったケーキ美味しい」
「ありがとうございます陛下。食事を済ませたらアレンと陛下はエレベーター前まで来て下さい。
他の者達は各自好きに過ごしてくれ」
「はいは~い……」
「了解」
ラグナが手帳らしきものを見ながらそう言ったのを聞いて、ダルそうに手を挙げて返事するエルウィンとシルヴィア。
そして何事もなく食事が終わり、アレンはリリスと一緒にエレベーター?がある扉の前まで向かった。
扉の前にはラグナとコジローさんが立っており、アレンに軽く手を挙げる。
「コジローさんも着いてくるんだね?」
「ああ、魔族が通う学校ってのに興味があるからな」
「早く行こ!ラグナ!」
リリスがラグナにそう言うと、ラグナはほほ笑みながら頷き全員が個室に入りボタンを押した。
「うわっ!ホントに降りてる」
部屋が下に下がって行くのを感じてアレンは口を開き、五人は下に降りて行った。
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