魔族の学園生活

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降下していくエレベーターの中、沈黙を断ち切るようにラグナがふと口を開く。     「アレンはここに来る時シフォンの背中に乗って空から来たので知らないんでしたね。 ここが城の下にある街、魔族だけでなく人間も暮らす『レスクード』です」     「……………」   扉が開きアレンは目に飛び込んできた光景に絶句した。       「ここが……魔族と人間が暮らす街……」   目の前には様々な店が並び、多くの人で賑わう光景が広がっている。       「こちらですよ。着いて来て下さい」     「あ、うん」   ラグナが歩きだしアレン達はそれに続いて人込みを通り抜けて行く。       「…………驚いたな。マジで人もいるじゃねえか……」     「ここにいる人達は全員ラグナが連れて来たの。 子供も大人も全部、住む家とか提供してたらこの街が出来たの」   コジローが驚きながら周りを見ていたのを見て、リリスが口を開く。       「お!リリスちゃん身体良くなったのかい!良かった良かった!」     「リリスちゃんって言うな!ちゃんとリリス様って言いなさい!」   野菜屋のおじさんがリリスに話し掛けると、リリスは顔を赤くさせて怒鳴る。       「いやあ!悪い悪い!何より元気になって良かったよ!」     「ううっ……馬鹿にしてる」   その後もリリスは次々に魔族は勿論。人間にも話し掛けられていた。
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