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レイズたちの立っている大地が揺れ、砂煙をこれでもかというほど巻き上げる。
「うわ!!」
レイズは目に砂が入らぬよう、腕で顔を庇う。が、そんな余裕はないとすぐ悟った。
数もそうだが、デスベロスにメガデス。完全龍魂とはいえ、これくらいでは済まないだろう。
「レイズ!デスベロスが行ったぞ!」
案の定だ。
「わぁったよ!!」
煙を切り裂き、デスベロスの爪がレイズを捕らえようと伸びてくる。
腕力で勝てるとは思わなかったが、避ける余裕も、体勢も作っていなかった。
身構え、身体に龍力のバランスを振り分ける。
「こい!!」
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