Chapter01

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「うぉおおぉぉおぉお!!」 俺はあらん限りの雄叫びを上げながら、黒い変な生物にストレートをかました。いや、正確には絶叫だったかも知れない。何せ相手は未知の生物。ぶっちゃけ怖い。 「ぉおぉおぉおっ!!」 ぐぢゅっ 焦げた臭いが立ちこめる。ゴムが焦げたような、鼻をつく臭い。黒い生物の一部が、しゅうしゅうと音を立てて焼け溶けていた。 黒い生物は身を震わせると、すうっと滑るように素早く逃げた。 「あっ、待てっ!!」 俺は慌てて追いかける。その時俺は異変に気付いた。 あいつの動きが止まった……? 違った。黒い生物が止まったのではない。俺が速いのだ。風になってる。 そしてそれは一瞬だった。 じゅわああぁぁっ……… 俺の拳を受けて、黒い生物は跡形も無く溶け去った。
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