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……
目が覚めると、そこは教室ではなかった。
緑里は寝転がったままキョロキョロと辺りを見回した。
どうやら保健室のベッドのようだ。
「んーっ、よく寝た!」
スッキリとした目覚めに気持ちをよくし、ぐっと伸びをして爽やかな笑顔。
そしてすぱこーんっと頭をはたかれた。
「馬鹿だろ。いきなり劇的な寝方しやがって馬鹿だろ。」
「むむっ、何を怒ってるんだ?俺の美しい寝顔に嫉妬でもしたのかい?はは!」
「馬鹿だろ。いきなり劇的な寝方しやがって馬鹿だろ。」
全く話を聞かない緑里に佐東は同じことを繰り返し言った。
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