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「フッ!愚か者めが!!私に、はむかうからだ。」
と言って女は、ドレスの裾を引きずりながら、王室に向かった。城の警護をしていた兵士も次々と倒れ、そして、王室の扉を開ける。
そこには、一人の騎士と一人の女が立っていた。
「やっと見つけ出したわよ。王女セイラ。」
黒のドレスを身にまとい、長く黒い爪をした指。長いウェーブがかかった黒髪。そして、唇は、紫色の口紅をし、目は、邪悪な目つき。顔は、すっきりとした顔だった。
そして、不気味な声でセイラの方へ近づく。
一人の騎士が剣を構えセイラを守る。一人の騎士は、黒い短髪で銀色の鎧を身にまとい、キリッとした顔立ち、で如何にも男らしさがでている。
「おのれ!!貴様、王女に一本たりとも、触れさせわしない!!!」
剣を高く構え、女に向かって走ってきた。
「うお――――――!!!!」
「フッ!愚か奴。お前になど用わない!!私に勝てると思っているのか!」
薄笑いをし女は、片手を前に出し呪文を唱える。向かって来た騎士は、勢いよい後ろへ飛ばされ壁に激突した。
騎士は、気を失いその場に倒れ込んだ。
「レン!」
セイラは、倒れた騎士を見て叫ぶ。
女は、迷いもなくセイラに近づいて来た。
セイラは、拒んだ顔で後ずさりる。
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