出会い

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珍しく公園には蓮斗と葵以外誰もいなかった。 『あおいちゃん、なにしてあそぶ?』 蓮斗はニコニコしながら質問した。 しかし、葵は俯いたまま何も話さなかった。 『どうしたの?』 『おそとであそんだことないから、 どうするかわからないの…』 『だいじょーぶだよ♪ぼくについてきて』 蓮斗は葵を連れて象の形を模したすべりだいへ向かった。 そして階段を一段ずつ丁寧に登り、滑り台の頂上まで登りつめた。 『あおいちゃん、しっかり捕まっててね。』 蓮斗はちょこんと座ると、葵は蓮斗の後ろにしがみついた。 『じゃあいくよぉ~!!』 2人は一気に滑り台から滑り落ちた。 地面に着地した途端、俯いていた葵も笑顔を取り戻した。 『れんくんれんくん、もういっかいしよ♪』 それから2人は五代達が迎えに来るまでずっと滑り台で遊んでいた。
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