新学期

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『さぁ、とっとと学校行くわよ!! 今日は入学式なんだから気合い入れないと舐められるわよ!』 気合い入りすぎだろ… 第一入学早々から喧嘩売ってくる不良なんていねーよ。 『別にまだいいだろ。 こっから学校まで歩いて10分、自転車で行けば5分もかからないんだぜ…』 そう、俺は家から近いのでこの高校を選んだのだ。 ちなみに葵になんで俺と同じ高校を選んだのか聞いてみたら、 《あたしも家から近いからここを選んだのよ… べっ別にアンタと一緒の学校にしたかったんじゃないんだからっ!!》 だそうだ。 しかし入学式まであと1時間近くはあるっていうのに… 肝心の葵は、 『自転車!?駄目よそんなの!! すぐ学校に着いちゃうじゃない…』 後半何言ってたか聞き取れなかったが、 どうやら自転車はいけないらしいな… 仕方ねぇ、待たせるのも悪いから出掛けるか♪ 『葵、朝飯食ったか?』 『えっ、まだだけど…』 『一緒に食うか?』 『うん♪』 葵は急に笑顔になった。 全く、黙って笑ってれば文句無しに超可愛いのに… 凶暴だからもったいねぇな。 それから俺は葵と朝食を済ませ、すぐに家から出掛けた。
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