新学期

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やはり、家から近いだけあってすぐに白波高校に着いた。 俺と葵は夢中で自分のクラス表にある自分の名前を探していた。 この学校はA組からG組まであるから探すの大変だな… 『おっ、あったぞ。 俺と葵はF組だ。また同じクラスだってさ…』 『えっ、それほんとなの!?』 また葵と同じクラスか、これで10年連続同じクラスだな… このままいくとギネスに認定されるんじゃねぇか? 葵はなぜかガッツポーズをして喜んでいた。 こいつ、ギネス記録更新したいのか? そんなことより、自分のクラスもわかったし教室へ確かめに行くか… 『葵、教室に行くぞ』 『ちょっと、待ちなさいよ…』 葵はすぐに俺の前へ行き、 『勝手にあたしの前を歩くんじゃないわよ!!』 と、理不尽にキレてきやがった。 「あんたはあたしより前に立たないでよ!! 前が見えなくなるじゃない。」 俺は巨人か!! なんか葵のやつ、今日はいつにもましてわがままだな… 仕方ない。 「えっ?」 俺は葵の隣に並んだ。 「じゃあ隣だったらいいよな。 葵、これで機嫌なおったか?」 「別に、怒ってわよ… まぁ、いいわ、早く行きましょ!!」 そういうと葵は笑顔でF 組目指して廊下を駆けていった。 おっと俺も早くいかないと。
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