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プレゼント
ある日、可愛い可愛い大切な恋人から
変なプレゼントを貰いました。
「………なんだねコレは」
恋人からの珍し過ぎる(というか初めてかもしれない)プレゼントを目にして、開口一番、口にしたのはそんな言葉
我ながら何とも間抜けな言葉を口にしたものだと思わなくもないが、目の前のプレゼントを見たら、誰だって似たり寄ったりな言葉を発してしまうだろう。
恋人からのプレゼントは…
「アヒル」
よくプカプカとお風呂に浮かんでいるオモチャのアヒルだった。
「そんなコト見ればわかる。何故オモチャのアヒルを君からプレゼントされなきゃならんのだね?」
「え?嫌だった?プレゼント……」
心なしかエドの瞳が揺れた(ように見えた)
「…いや、プレゼント自体は非常に嬉しいのだがね、何故そのプレゼントがアヒルなのかというコトを聞いているのだよ……」
「…………なんとなく?」
「…なんとなくって……君ね…」
そんな、適当にも程があるぞエドワード…
「いいじゃん、可愛いし」
可愛いとか可愛いくないとかの問題では無いと思うのだが……
「それに、俺がいないとき、俺の変わりにロイと一緒に風呂入ってくれるヤツがいたら良いなって思ったんだもん…」
「エド………」
そんな…そんなにまで私のことを思っていてくれたのかッ……
何ていじらしいんだエドワードッ!!!
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