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口は災いのもと?(パロ)
「久し振りだな……エドワード…」
今日の授業が全て終わり、放課後、図書室を借りて勉強していた俺は突然声を掛けてきたドアの前に立っている奴を怪訝そうに見やった。
漆黒の髪に、漆黒の瞳、端整な顔に貼り付けたどこかうさん臭い感じのする笑み
「………?」
俺は首を傾げた。
だってこんな男、知らない。
「………あんた…誰?」
「酷いな、忘れてしまったのかい?昔たくさん遊んでやっただろう?」
「昔………?」
俺は必死で記憶を遡ってみる。
…あ、なんか、思い出しそ………
「『にぃに~だっこ~』って昔はよく寄って来てくれただろ?」
「…………………Σあッ!!ロイ兄ッ!!?」
思い出したと同時にビシッと指をさす。
さされた本人はニヤリと口端を上げて歩み寄ってくる。
「ぇッ…でも、ロイ兄…外国行ったんじゃ………」
「一週間前に帰ってきてね、2学期からここの先生だよ」
「Σはッ!?嘘ッ!!?」
「クスクス…本当だよ………それに、迎えにきたんだ…」
「?迎え?誰を??」
その質問に、ロイ兄は笑みを更に深くし、俺の顎を掬い上げた。
「ろ、ぃに……?」
-チュッ……
という音がすると同時に唇に何かが触れた。
ぇ?
これって………
き……………………………
「Σ!!?!?/////////////」
きききききすッ?!?!!
「なッ……ななッ…//////////」
何すんだこの変態と罵ってやりたいが、声にならない。
「クスクス……君を迎えにきたんだよ、エドワード」
「はッ…?なッ…ぇッ……??///////////」
「『えどがこぅこーせぇになったら、けっこんしてねにぃにvV』って言ってただろう?」
「ぃぃぃぃいい言ってないッッ!!///////////」
言われてみれば言ったような気がしなくもないが………
あまりにも恥ずかしくて、ロイ兄から目を逸すために俯く。
そんな俺の顎を、またも易々と掬い取ると、獲物を目の前にした獣の目を携えた男はニヤリと口端を上げた。
「逃がさないよ…エドワード…?」
先生ロイ兄×学生エドたん
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