不意打ちPolitics-EDside-

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「俺、大佐のこと好き」   そう言った俺を、目の前の男は目を丸くして凝視する。   「大佐?」   「あ…あぁ、すまん……何の話だったかな?」   「好きって話」   「何が?」   「俺が」   「…何を?」   「アンタを」   「………」     大佐はまた俺を凝視。   当然だろう。 生意気で、ガキな、男の部下に突然好きだと言われたんだ。   俺が大佐の立場でも、同じ反応を示すだろう。   「……本気か?」   「本気だ」   「…」   また沈黙。 聞こえるのは、アンタと俺の息遣い。   「好き」   「はが―…「好き。大好き。アンタのコト考えると、息が出来なくなるくらい好き。アンタになら殺されても構わないってぐらい大好き」」   言いながら、ゆっくりと革のイスに腰かける大佐に歩み寄る。     -ギシッ…   俺が手を突くことによって、イスが小さな悲鳴をあげた。   大佐は、夜の闇が溶け込んだような漆黒の瞳で、ジッと俺を見つめる。   その漆黒に引き寄せられるかのように、自然と顔を近付けた。   俺のソレと大佐のソレとが少しの間触れ合う。   暫しの沈黙の後、そっと顔を放すと、さっきよりも目を丸くした大佐のマヌケな顔。   「ごち♪」   俺はニコッと笑い、執務室から逃げるように出ていく。   暫く走ると、後ろから大佐の声が聞こえてきた。   あんなに距離があったのに、どんどん声が近付いてくる。     俺は口端を微かに上げた。                   駆け引きは、俺の勝ち     -EDside-END       突発過ぎてわけわからん。   .
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