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「…………」
「ククッ……似合っているよ…鋼の」
「………に…」
何故自分がこのような状態にあるのか、まったくもって理解出来ない。
いや、理解したくもない。
だって何で男の俺が………
「似合って堪るかぁぁあッ!!!」
女装なんぞやらなきゃならないんだ。
そもそも、あんな子供じみたゲームなんぞに付き合ったのが間違いだったんだ。
『王様ゲーム』
何を思ったのか、大佐が急にやろうと言い出してきたのだ。
王様ゲームと云うのは少人数でやるものではなく、多人数でやるものだ。
ましてや2人ダケでなどどうやってやるというのか。
はっきり言って無茶だ。
それでも大佐はやると言う。
コイツついに頭のネジ落としてきたんだな…と思いながらも、あまりにしつこいので、2人しかいないのに無理だろうと正論を述べた。
すると大佐はジャンケンで勝ったほうが王様だなどと勝手なルール説明(どうやら俺の正論は右から入って左から出ていったようだ。)
ここまでくると大佐の気がすむまで付き合うしかないだろうと内心溜め息を吐きながらも、勝手に始まった俺と大佐の2人だけの王様ゲーム大会(大佐考案勝手ルール)の幕開けとなったのだ。
「だぁぁあ何であんたそんなにジャンケン強いんだよ!!」
「はっはっは愚問だよ鋼の+軍人たるもの、運が強くなければいかんのだよ+」
「わけわかんねぇ……」
「まだ続けるかね?」
「当たり前だろッ!!」
王様ゲームを始めてかれこれ1時間は経つだろう。
俺は未だ大佐に連敗中だ。
いろいろさせられた。
今だって俗に云う『セーラー服(ミニスカ)』なるものを着せられ、大佐の膝の上に乗せられている。
く…屈辱ッ……
「ジャーンケーンポンッ!!」
大佐はグー
俺はチョキ
結果、俺の負け
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