その1 ~天井裏からこんにちわ~

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僕は天井を見つめる。 この大不況の中、賃貸ですら厳しい世の中に僕は女神に救われたのだ。 一軒家で僅か三万。これを幸福と言わずになんと呼ぶのだろう。 夢中で頑張るキミのエールなんて糞食らえだ。こっちは三万の一括だぜこのやろう。 勿論親には言っていない。仕送りだけで無駄な出費が無ければ寝て暮らせる 「…ふひっ」 ついつい笑ってしまう。
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