345人が本棚に入れています
本棚に追加
まるで金のしゃちほこみたくなだれ落ちる彼女をみて俺は不憫に思いさっさと起こしてあげることにした。
「えーっと…大丈夫か?」
僕の発言にばっと顔を上げた彼女。一面に血がついた彼女。こいつ人間なのか彼女。
「あっ、あんたのせいで転んじゃったじゃない!!どうしてくれんのよっ!?」
正確には落ちたが正しいのだが血は大丈夫なのか彼女。
「てか…鼻血出てるけど…」
やはり気づいていなかったのか、自分の手に付着した赤い液体に驚愕している。
「いやぁー!血!血!血!私のワンピにまでついてるうぅぇあ!!!!」
「落ち着いて、君の着てる服は元々赤色だから。」
「え?なんで服の色まで知っての!?
おまわりさぁぁぁんwwwちかんですぅwwwwwwwww」
この女性はきっと精神に支障があるのだろう。ポッケに忍ばせておいたアーミーナイフで彼女を黙らせた。
「で、君は誰?どこから来たの?」
「ハッ!尋問っすか!?wwwただじゃおしえねぇぇよwwwwwwwww」
「ど こ か ら き た の ?」
「ひぃぃぅwwwwwwこの家からで、名前は伽弥子っていいまし早漏wwwwwwwwwwwwwwwwww」
明らかに言語の使い方に間違えがあるがよしとしよう。それよりこの家から来たって……
最初のコメントを投稿しよう!