その初日 波乱の始まりを呼ぶ

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涼「どうか…しましたか…?」 過去に思いを馳せていた雫だったが、途中で涼真に話しかけられ意識を戻した。 雫「え?…いや、何でも無いよ。」 笑顔を作り涼真へ向け、また食べ始めた。 涼「…。」 あまり納得しない涼真だが、自身もまた食べ始めた。 ─── ── ─ あれから、猿が何故か放送で呼び出しをくらって居なくなった以外特に変わった事無く食事を終えた雫たちは屋上にてまったりと過ごして居る。 優「なぁ雫。」 不意に横で寝転がっていた優が話しかけてきた。 雫「ん?どうかした。」 優「俺明日からどうしよう…。」 雫「と言うと?」 優「明日から楓達四人と登校するなんて…身がもたねぇ…」 顔を青くして言う優。本気でそう思っていそうだ。 雫「でも、嫌じゃないんでしょ?」 優「まあそりゃあ、四人とも美少女だし良い奴だしな…。」 雫「優が美少女とか言うと何か変だ…。ふぅ…それだったら甘んじて受けるしかないよ。」 優「んな無責任な。」 雫「無責任も何も責任なんて僕に発生して無いからね。」 そう切り捨てた雫は本を読むのを止め、何やら騒いでいる七人に視線を向ける。 雫「まぁ…諦めが肝心だよ。」 優「だよな……。」 .
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